バレー女子日本代表が中国を破り3大会ぶりの準決勝進出!パリ五輪へ向けた勝負強さ

バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)のファイナルラウンドで、女子日本代表が世界ランク6位の中国を3-0で下し、3大会ぶりの準決勝進出を果たした。パリ五輪に向けて勝負強さを見せつけた日本代表の活躍を詳しく振り返る。

  • 日本代表は中国戦で序盤から優位に立ち、第1セットを25-21で先取
  • 第2セットも中盘まで中国にリードを許すが、石川真佑のサービスエースなどで追い上げ、25-21で連取
  • 第3セットも奪い、セットカウント3-0でストレート勝ちを収めた
  • 中国メディアは事前に「若手選手の活躍の場」と期待を寄せていた
  • 日本は2年連続でベスト8の壁を越えられなかったが、今大会でベスト4進出を決めた

中国戦の立ち上がりを制した日本代表

第1セットは、キャプテンの古賀紗理那、ミドルブロッカーの荒木彩花のアタックなどで序盤から優位に進めた。終盤に中国の追い上げにあって20-20となったが、岩崎こよみのサービスエースが決まるなど、突き放し、最後は林琴奈が得点して25-21と先取した。

序盤から古賀、荒木が中心となってアタックを決め、リズムを作ることができた。中国の追い上げに遭ったものの、岩崎のサービスエースが決まるなど、冷静にプレーを締めくくることができた。終盤の粘り強さが光った第1セットだった。

石川真佑のサービスエースが第2セットの流れを変えた

第2セットは、中盤まで中国にリードを許す。しかし、石川真佑のサービスエースが決まるなど追い上げを見せ、宮部藍梨のサーブで崩して流れを引き寄せて逆転。古賀が20点目を挙げて、20-18と2点差にした。古賀のサービスエースも決まり23点目を入れると、このセットも25-21で連取した。

中盤まで中国に主導権を渡していた第2セットだったが、石川のサービスエースが決まったことで流れが変わった。宮部のサーブも決まり、中国の立て直しを許さず逆転に成功した。キャプテンの古賀も20点目、23点目とクラッチなプレーを見せ、2セット連続で勝利を収めた。

日本代表の勝因は高い集中力と勝負強さ

第3セットも奪った日本は、セットカウント3-0でストレート勝ちを収めた。日本代表は福岡大会からメンバー14人を変えずに挑んでおり、高い集中力と勝負強さが勝因だったと言える。

対戦した中国のメディア『新浪体育』は試合前、このファイナルラウンドを主に控えの選手で臨む現状に「プレーする機会を与えれば、彼女らはベストを尽くすだろう」とし、「今回の日本女子バレーボールチームとの試合は、中国女子バレーボールチームの若手選手にとって活躍の場となる」と、若手選手に大きな期待を寄せていた。しかし、日本代表の集中力と勝負強さの前に、中国の若手は通用しなかった。

パリ五輪へ向けて弾みのつく大会に

日本は2年連続でベスト8の壁を越えられなかったが、今大会でベスト4進出が決定した。予選リーグでも勝利したアジアのライバル相手に再び勝利したが、同時に中国の層の厚さも実感した。五輪へ向けて弾みのつく大会にするため、この勢いで頂点を目指す。

過去2年間ベスト8で足踏みしていた日本代表だが、今大会で中国を下し、ベスト4に進出を決めた。アジアのライバル中国に2度勝利を収めたことで自信をつけた一方、中国の層の厚さも実感したはずだ。パリ五輪に向けて、この勢いを活かし、さらなる高みを目指していく。

まとめ

バレーボール・ネーションズリーグのファイナルラウンドで、日本代表は中国を3-0で下し、3大会ぶりの準決勝進出を果たした。序盤から優位に立ち、終盤の粘り強さも発揮した。石川のサービスエースが第2セットの流れを変え、キャプテンの古賀が大きな活躍を見せた。高い集中力と勝負強さが勝因だった。パリ五輪に向けて弾みがついた一方、中国の層の厚さも実感した。この勢いを活かし、さらなる高みを目指していく。

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